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都立光丘高校で泊まり込み防災訓練 300人が参加

宿泊訓練の様子

宿泊訓練の様子

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 都立光丘高校で5月2日・3日、1年生約280人と教師約20人が体育館での宿泊体験などの防災学習を実施した。

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 熊本地震で、約2万2000人(内閣府発表、1日13時30分現在)が避難所での生活を余儀なくされている。そうした状況の中で行われた当日は、防災学習センターの職員が高校生に過去の地震災害などを説明。映像鑑賞を通して、災害発生時における自助・共助の大切さや、助ける側になるための行動など、一人一人が支え合う社会の大切さを伝えた。

 実際に阪神・淡路大震災で被災した鈴木裕子さん(「心のあかりを灯す会」会長)は「高校生でも地域における役割がある。その役割を見つけ、全うしてほしい」と呼び掛けた。

 この日、高校生は体育館での宿泊を体験し、避難生活の過酷さも体験。起震車体験や近隣町会の人と協力して行う炊き出しなど実践的な訓練も行い、防災への意識を高めた。参加した学生の一人は「訓練を行う前と今では防災に対する意識が変わった。自分たちのできることをしっかりと取り組んでいきたい」と話した。

 同センターは、防災にかかる人材育成や普及啓発機能に特化した、練馬区では初の防災学習施設。子どもから大人まで、区民が自ら防災について学べるよう、図書資料や映像資料などの閲覧ができる「防災展示室」や、各種防災講座を実施する「防災研修室」を設置している。

 同会は、区内小中学校のPTAなど保護者が中心となり、防災に関するさまざまな活動を通じて次世代を担う子どもたちに対し、「命」の大切さや人への思いやりを伝えている団体。普段は区内の小学校、幼稚園、保育園などに区職員と一緒に出向き、人形劇、紙芝居などを使った防災教育を行っている。

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