都内唯一のみそ蔵「糀屋三郎右衛門」（練馬区中村2）で6月17日、区内大学の大学生がみそ造りを体験した。

　西武池袋線・江古田駅周辺の3大学（武蔵野音楽大学・日本大学芸術学部・武蔵大学）が2013年から区と協働で実施している合同学園祭プロジェクト「江古田カレッジトライアングル」の一環。

　毎年、各大学の学園祭で区内産の野菜を使った飲食物を販売しており、今年は練馬産野菜を使った「みそ煮込みうどん」を販売する予定になっている。「メニューに使うみそや野菜を自分たちの手で作れないか」と学生から提案があり、この日は同みそ蔵の協力で、同プロジェクト実行委員がみそ造りに挑んだ。

　みそ造りは初めてという日芸の深澤行雄さん（3年）は「独特の香りが立ち込めるみそ蔵の中で初めてみそを造り、貴重な体験をさせてもらった。今から出来上がりが楽しみ」と話していた。学生が仕込んだみそは、発酵期間を経て10月ごろに完成する予定。8月ごろには、JA東京あおばと区内農家の協力で野菜の栽培も予定する。

　同プロジェクトでは、これまで「江古田ハチミツ大根ジュース」「江古田ゆず味噌（みそ）大根」「江古田みそ汁」を販売している。

　学園祭の日程は、武蔵野音楽大学＝10月21日～23日（20日前夜祭、江古田キャンパスが工事中のため入間キャンパスで実施）、日本大学芸術学部＝11月3日～5日、武蔵大学＝11月5日～6日。