練馬区は9月、区独自の幼保一元化施設「練馬こども園」を新たに3園認定する。
同施設は、昨年全国初の取り組みとして創設した幼保一元化施設。私立幼稚園が長時間(11時間)の預かり保育の実施や、認証保育所などと提携して3歳児の受け入れ、職員交流や合同研修など幼稚園と保育所の質の向上に取り組みを行う場合、「練馬こども園」として認定し運営費を補助するもの。
小規模保育所や認証保育所の卒園児など3歳以降の預け先として利用してもらい、「3歳の壁」の解消を目的としている。「3歳の壁」とは、0~2歳児を預かる施設に子どもを預けた保護者が、3歳以降の預け先に困ってしまう状況のこと。
今回認定されるのは、旭幼稚園(練馬区旭町3、定員110人)、中里幼稚園(大泉町1、同30人)、練馬幼稚園(高松1、同50人)。今回の認定により合計16園となり、3歳児以降の保育の受け皿として、新たに190人の定員枠が拡大される。
区では将来的には、幼稚園・保育所という制度の壁を越えて、双方の特色を生かしながら、さらなる教育・保育の充実に資するよう、制度を拡大、充実させていくという。