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大泉の酒販店に仏ワイン醸造家が来日 ヌーボー売り切れに驚きも

ヌーボーを手に入れた常連客とオーレリー・ド・ヴェルモンさん

ヌーボーを手に入れた常連客とオーレリー・ド・ヴェルモンさん

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 大泉学園駅近くの酒販店「三又(さんまた)酒店」(練馬区東大泉1、TEL 03-3922-5013)で11月19日、仏シャトー・デュ・シャテラール社の女性ワイン醸造家、オーレリー・ド・ヴェルモンさんが来店し試飲会イベントが開かれた。

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 同店で毎年扱う同社のボージョレ・ヌーボーの解禁を記念して来日したヴェルモンさんは、同社の醸造責任者。今回で3回目の来店。農薬を使わず全て手作業で収穫し、果実の風味を最大限に引き出すことをコンセプトに造られるヌーボーは専門誌などで高評価を受けるほか、コンクールでも多くのメダルを受賞し、才能ある女性醸造家として注目される。同社の畑には、樹齢60年を超えるブドウの木が多く、中には100年を超えるものもあるという。

 この日は、ヌーボーの試飲会としてのイベントだったが前日に予約分と合わせて全て完売となった。「こんなことは初めて。うわさが広まって購入者が多く売れてしまった」と店主の比留間安邦さん。全て完売したことを聞いたヴェルモンさんも驚きの表情を見せていた。

 ヌーボーは3種類。スタンダードの「ボージョレ・ヌーボー」は飲みやすくフルーティな味わい、ワンランク上の「ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー」はブルーベリーや桑の実などの果実が混ざったような味わいで、渋み成分とボディーに膨らみを感じるイメージ、樹齢60年以上のブドウのみを使った希少な「プレミアム・ヌーボー」は複雑味や深みとワインらしい骨格が特徴で、長い余韻を感じることができるという。

 今年の出来栄えについては、「6月~10月の収穫まで天候がよく、期待していた以上によかった。フルーティ、まろやかで飲みやすいという典型的なボージョレとなっている。日本に出荷しているワインもフランスやほかの国とまったく同じクオリティーのもの」とヴェルモンさん。

 常連客で、ヌーボーを手に入れた潮田祐巳さんは「毎年購入しており、とてもフレッシュでフルーティな味わいがほかのボージョレとは違う。オーレリーさんとは今年初めてお会いできた。日本のファンに楽しんでもらおうと思いを込めて造っていることが伝わり、うれしく思う」と話す。

 同店では、同社の白ワイン「ボージョレ ブラン」(2,500円)、「ブルゴーニュ ブラン」(2,800円)も扱っている。「ボージョレ地区での白ワイン生産は3、4%、フランス人でも知らない人がほとんど。とても貴重なワイン」とヴェルモンさん。

 営業時間は10時~20時(日曜・祝日は11時~19時)。

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