石神井警察署が11月25日、詐欺被害を未然に阻止したジェイコム東京(練馬区桜台1)の従業員で「ジェイコムショップ大泉学園店」(練馬区東大泉1)の齋藤茂人さんに感謝状を贈った。
今年9月27日、同店の来店客から「某通信会社を名乗る業者から『料金を滞留されているので支払わないと電話番号が停止して消える』と入電があった」と相談を受けた齋藤さん。相談内容から違和感を抱き、その場で警察へ通報して被害を未然に防止した。
齋藤さんは「当時、大泉学園店では同じような内容の問い合わせが発生していた。今回、対応したお客さまから『某通信会社を名乗る業者からの請求』というワードがあったことで詐欺ではないかと感じた」と振り返る。
同社では2023年4月、従業員の9割に当たる約1300人が警視庁特殊詐欺対策本部で詐欺の最新手口や未然防止事例などの研修を受け、「警視庁特殊詐欺被害防止アドバイザー」を受嘱し活動している。警視庁と同社が連携し制作したチラシやステッカーの配布、コミュニティーチャンネルで警察署と連携した放送なども行っている。
同社従業員が特殊詐欺を未然に防止したのは今回が2例目。今年4月、ジェイコム西東京の小野寺理恵さんが詐欺被害を未然に防ぎ、小平警察署が感謝状を贈っている。
「お客さまの役に立つことができ、感謝状を頂けたことは光栄」と齋藤さん。「同アドバイザーの取得がきっかけでお客さまへ注意喚起を行うようになった。さまざまな詐欺と思われる事例を聞くようになり、その情報をほかのお客さまにも伝えていくことで詐欺未然防止につなげられるよう心がけている」と話す。