練馬産キャベツが11月5日と12日、全練馬区立小中学校で提供された。
区では子どもたちが給食を通じて、採れたての野菜を味わい、食に対する感謝の気持ちを育むことを目的として毎年、給食に地場農産物を活用している。今年はキャベツのほか、ジャガイモ、玉ネギ、トマト、青首大根、長ネギ、練馬大根を使う。
両日に提供したキャベツは、区内で収穫し当日朝に出荷した合わせて4350キロ。献立は各学校の栄養士が野菜の特徴を生かして考えた。区立大泉学園緑小学校では12日、「ねり丸キャベツのつくね」、野菜のごまあえ、キャベツと生揚げのみそ汁を提供した。
キャベツの切り方について、同校の一水幸子栄養士は「つくねは粗刻みで、ごまあえとみそ汁は短冊切り。切り方を変えるとキャベツの食感も感じてもらえる」と話す。「学校周辺にはいくつかの畑があり、児童も大根などの生産体験でお世話になっている。練馬産野菜をより身近に感じ味わうことで、食に対する興味がより深くなることを楽しみにしている」とも。キャベツのつくねを食べた児童は「新鮮でシャキシャキしておいしい」と笑顔を見せた。
「令和5年度東京都の地域・区市町村別農業データブック」によると、練馬産キャベツは収穫量1790トン、作付面積41.5ヘクタールで、いずれも都内第1位で区を代表する野菜となっている。