西武鉄道は4月16日、2013年度に総額181億円を投じ、安全対策、サービス向上、環境対策などの鉄道事業設備投資を行うと発表した。
主な設備投資は、安全対策、サービス向上、環境対策の3つ。
安全対策では、輸送の安全確保のため、自動列車停止装置(ATS)の更新、西武秩父線の高架橋耐震補強、のり面の改良、変電所の機器更新、駅ホームの安全対策、連続立体交差事業の推進などの安全対策を中心に投資を行う。
練馬区内では、石神井公園駅付近の高架複々線化工事がこれに含まれており、石神井公園~大泉学園駅間の3カ所の踏切が廃止される。これにより、踏切による事故や交通渋滞が解消されるとともに、鉄道により分断されていた市街地の一体化が図られるなど、安全で快適なまちづくりにも寄与する。
サービス向上では、従来の30000系からデザインはそのままに使いやすさの向上と省エネルギー化に配慮した新型通勤車両「Smile Train」 30000系28両を新造。所沢駅、池袋駅の改良のほか、武蔵砂川駅、中井駅のバリアフリー対策なども含まれる。
環境対策では、石神井公園駅コンコースなどで導入されているLED照明を19カ所の踏切、練馬駅などで照明器具の取り換えに合わせて同照明に切り替えるほか、車両用空調装置を地球温暖化への影響が少ない代替フロンを使用したクーラーを採用する。
「より安全で快適なサービスを提供し、人にやさしい鉄道を目指す」と同社。