江古田駅近くのラーメン店「南天」(練馬区栄町、TEL 03-3991-9910)が1月から、平日のランチタイムに山形郷土料理で山形のPRと東日本大震災の復興支援を始めた。
活動するのは山形県川西町出身の斉藤雄大さん。「川西風土」という団体を立ち上げ、地方を元気にすることを目標に活動している。現在、地方出身の20代5人が所属する。
きっかけは「父親が川西町の議員をしており、その活動を見て自分も地元のために何かしたいと考えるようになった」と斉藤さん。「自分と同じように、田舎は仕事がなく東京に出ていく若者が多い。このままでは地元の元気がなくなってしまうので、東京に出ていく若者が地元のためになるようなビジネスがあれば地元の活性化にもつながると思い始めた」と話す。
現在、ランチ時に山形の郷土料理を提供している。食材は、地元にある本田食品の支援を受け仕入れている。「将来的には、東北全ての県出身のメンバーをそろえ、郷土料理だけでなく工芸品なども扱い、東北全体をPRする活動を行いたい」とも。
場所を提供するのはラーメン店「南天」。椎名町にある立ち食いそばうどん店が開いた店として知られている。大和田直明店長は「自分もオーナーも斉藤さんとは知り合い。このような活動をしていることを知って平日のランチに限り場所を提供することにした」という。
ランチメニューは、米沢牛を使った芋煮定食と芋煮カレー(共に500円)。このメニューは3月末までを予定しており、収益の一部は東日本大震災の復興支援として寄付する。その後、ラーメンを中心とした通常のランチメニューに戻る予定。
営業時間は11時30分~15時、17時~翌2時。