私立さかえ幼稚園（練馬区高松4）で6月10日、4・5歳クラスの園児を対象に食育講習会が開かれた。

　会場では区の栄養士が、ご飯、魚、肉、野菜（キャベツ・ニンジン・ナス）などの食品模型を使って、主食・主菜・副菜がそろった食事の大切さを分かりやすく説明。「バランスよくしっかりと食べると、体が丈夫になり元気に遊べる」ことなどを話し、「副菜の野菜にはいろいろな種類があるが、嫌いなものでも一口だけでも食べてみましょう」と呼び掛けた。

　後に「家に帰ってからも、夕食をしっかり食べて、明日も元気に幼稚園に来てください」と話すと、子どもたちは大きな返事で約束した。

　保護者には、区が今年1月に作成した食育実践ハンドブック「野菜とれとれ！1日5とれとれ！」を配布。「子どもたちが健康的な食習慣を身につけられるよう、大人が野菜を多く使った和食を食べることなど、家庭での食事を大切にしてほしい」と伝えた。

　園児には、家庭でも食育講習会を話題にして、野菜をしっかり食べることを意識してもらいたいと大根を持った練馬区公式アニメキャラクター「ねり丸」の缶バッジが配られた。

　区内6カ所の保健相談所では、子育て世代を対象に同ハンドブックを使った食育事業を進めている。その一環として、区内の19カ所の幼稚園で園児や保護者を対象とした「食育講習会」を実施している。講習会では子ども向けの食事の話や、保護者を対象とした「幼児期の食育」「家族の食事」「バランスのとれた幼稚園のお弁当」などのテーマで健康的な食生活の実践に向けた講話などを行っている。