日本大学芸術学部・江古田キャンパス(練馬区旭丘2)で8月5日、区内の中学校に通う生徒24人がニュース番組の制作を体験した。
2010年から同学部放送学科と練馬区が共同で実施するもので、番組制作を体験することで自ら有害な情報を見極め、さらには正しい情報を発信する能力の習得と番組制作の理解を深めることを目的としている。
番組中に流すニュース映像として、同じ敷地内にある保育園とパン屋の関係性を取材した「おしゃれな練馬」や古くから続く農家を取材した「素敵すぎる!室町時代から続く農家」など4つの「ご当地ニュース」を制作。同学部の鈴木康弘教授の指導の下、9日間かけて企画から撮影、編集作業を行った。
スタジオでは本格的な機材を使い、これらのニュース映像を絡めながら実際の番組制作と同様に演出。MC、フロアディレクター、タイムキーパーなどの役割を中学生が担い30分間の情報番組として仕上げた。
ディレクターを務めた中村慎平さん(中学3年生)は「ディレクターの役割は大変でしたが、とても貴重な経験ができた。皆で頑張れたので、いい番組に仕上げることができたと思う」と振り返った。
この日制作した番組は同6日、同キャンパスで開かれる鈴木教授の講演会「テレビ・メディアを考える」で上映される。入場無料(当日会場受け付け)。