![木工作家・嘉手納重広さんと展示の様子](https://images.keizai.biz/nerima_keizai/headline/1332485767_photo.jpg)
石神井公園駅近くの雑貨店兼ギャラリーの「knulp AA(クヌルプエーエー)」(練馬区石神井町3、TEL 03-3997-0929)で3月22日、企画展「嘉手納重広 個展」が始まった。
2003年に店主の町田顕彦さんが輸入業から脱サラして開いた同店は、「自分が美しいと思うものを厳選して紹介したい」と漆器、陶器、鉄器、木工などの伝統工芸品や日常生活に溶け込む美しい作品をセレクトして販売している。「もともとデザイン性の優れたプロダクトが好きだったのと、益子焼の美しさに引かれたのがきっかけ」と町田さん。店名はヘルマン・ヘッセの短編小説「クヌルプ」から名付けた。
最近は「個人作家の手作り感が好きで、作家性の作品も扱い始めた」という同店。昨年はギャラリーを併設し、日本の若手陶磁作家、木工作家、ガラス作家などの企画展を開いた。
同展は、木工作家・嘉手納重宏さんの作品、コケ玉やふた物、器、道具などを展示。普段は屋外の市を中心として活動しており、今回が初の個展となる。2人は昨年、町田さんが企画する地元の作り手やアーティストなどが集うイベント「井のいち」で知り合った。
「この個展を通じて、自分の作品を知らない人に自分の活動を知ってもらえるきっかけになれば」と嘉手納さん。「広いスペースに作品を並べてみて分かったことだが、もっと違う作品も作らなければいけないと感じた」とも。