「心のあかりを灯す会」は3月25日、旧光が丘第七小学校で行っている東日本大震災で被災したアルバムや写真を洗浄して持ち主の元へと返すボランティア活動「写真洗浄@光が丘」の延長を決めた。
3月末までの活動を予定していた同会、それまでに現在預かっている写真全てを返却できる見込みがないことから、練馬区に同会場の継続的な利用を依頼していたところ同区はそれを了承。同会は、4月末~ゴールデンウイークを目標に写真を返却すること目標としている。
活動は、同会メンバーの角恵美子さんが立野町で行っていた写真洗浄活動「あらいぐま作戦」(主催=リス会)に参加したことがきっかけ。昨年10月に活動が終了することを受けて「廃校になった旧光が丘第七小学校を会場として使えないか」と同会の鈴木裕子会長に相談。鈴木さんは同区に依頼し、昨年11月から活動が始まった。
「『心のあかりを灯す会』は同区と共に長年防災活動に取り組んでいる。そうした実績もあり非常にスピーディーに事がすすんだ」と鈴木さん。「会場費・光熱費などは区に支援してもらっており大変助かっている。このように行政が支援してくれるのは珍しく、ほかの地域でも行政が協力すればもっと効率よく作業が進む」とも。
作業中、被災地出身者で活動に参加するボランティアが母親や友達が写った写真を発見するなど、奇跡のようなエピソードも。「被災した写真はまだ修復されずに多く残っている。被災地で写真が見つからずに諦めている方はまだ見つかる可能性があるので諦めずに探してほしい」と角さん。
問題は写真の劣化。海水に漬かった写真は写真同士がくっつき、カビが生え、写りが消えてしまう。「スピードが重要」と同活動では、現在経験者を中心に活動を行っている。