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練馬・牧野記念庭園記念館で食虫植物展 牧野博士が名付けた「ムジナモ」中心に

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 牧野記念庭園記念館(練馬区東大泉6)で7月18日から、企画展「虫も食べちゃう植物 牧野富太郎もびっくり!」が開かれる。

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 同園は、世界的な植物学者で練馬区に居を構え「日本の植物学の父」と呼ばれた牧野富太郎博士の住居跡を整備したもの。園内には300種類以上の草木類が植栽されており、スエコザサ、センダイヤ(サクラ)、ヘラノキなど、珍しく学問的にも貴重な植物も多数見ることができる。

 牧野博士は生涯にわたる植物研究の中で食虫植物にも興味を持ち、研究対象としていた。同展では、牧野博士が学名を付けた食虫植物「ムジナモ」を中心に、食虫植物の不思議な生態や保全活動の取り組みを紹介したパネルを展示する。夏休み子ども特集として、子どもを対象にしたムジナモの展示(同日~同24日、8月26日~31日)やイベントも開く。

 牧野博士がムジナモを発見したのは、1890(明治23)年5月11日。小岩村伊与田(現在の江戸川区北小岩)で、植物の採集をしていた時に、池に浮かんでいる見慣れない水草を発見。それが日本で初めて発見された植物であることが後に判明し、牧野博士はその植物にムジナモ(イシモチソウ科)という和名を付けた。

 食虫植物は昆虫などの小さな動物を捕まえて、栄養とする植物。虫だけを栄養としているのではなく、普通の植物のように光合成も行っている。食虫植物の生えている場所は、湿地や岩壁など栄養の少ない場所が多く、虫を捕まえて足りない栄養を補うことで、生命を維持することができ、変形した葉を使って捕まえた虫が逃げられない仕組みを持っている。

 開館時間は9時30分~16時30分。火曜休館(祝日の場合は翌平日)。入館無料。9月23日まで。

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