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早稲田大学高等学院で親子ソーラーカー工作 自然エネルギーに関心を

完成したソーラーカーで遊ぶ子ども

完成したソーラーカーで遊ぶ子ども

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 早稲田大学高等学院(練馬区上石神井3)で8月2日、小学生と保護者を対象としたソーラーカー工作のイベントが開かれた。主催は練馬グリーンエネルギー。

ソーラーカー工作の様子

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 東日本大震災後、原発に依存しなくて済む社会をつくるため自然エネルギーの普及と理解促進を目指して2013年から活動を始めた同団体。自然エネルギーに関するイベントやセミナーなどを行っている。

 今回、練馬区協働事業の一つとして、子どもたちに自然エネルギーに関心を持ってもらうことを目的に初めてソーラーカー工作教室を開いた。工作は市販キットでなく、プラスチックダンボールやストロー、輪ゴムといった身近なものを使った独自のものを用意し、手作りを重視した内容とした。

 この日、参加した親子は206組の応募の中から選ばれた20組。はじめにノンフィクションライター・高橋真樹さんが「自然エネルギーって何?」と題して、国内や海外で実際に使われている自然エネルギーの話を行った。

 工作は、同校の環境プロジェクトと理科部の学生も協力。子どもだけでは難しいカッターや力が必要な箇所をサポートしながら、ソーラーカーを完成させた。早速完成したソーラーカーを外で走らせた子どもたちは、自分の影で車を走らせたり止めたりと調整しながら、楽しんでいた。参加した子どもは「太陽の力ってすごいなと思った。自然の力を使って車を走らせて、身近に感じることができた」と感想を話した。

 同校の協力は、「同校に設置されている太陽光パネルを3月に見学した際に、今後のイベントなどでの協力を同プロジェクトの学生や顧問の本杉先生に打診したことがきっかけ」と同団体共同代表の原尚美さん。同プロジェクト代表の土屋大輔さんは「試作段階では、モーターと銅線のつなぎなど小学生では難しいのではと思ったところもあったが、今日は皆うまくいってよかった。2000年に『学校をきれいにしよう』と発足した同プロジェクトの活動を通じて自然エネルギーに興味をもった。今後も協力したい」と話した。

 「これまでは講演会などが主な活動だったが、今後は自然エネルギーを感じることができる工作などの参加型イベントを行っていく。将来的には区内で区民発電所の設置を目指したい」と原さん。

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