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大泉学園のワイナリー、今年初の練馬産ブドウの仕込み始まる

手動の破砕除梗(はさいじょこう)機を使った仕込みの様子

手動の破砕除梗(はさいじょこう)機を使った仕込みの様子

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 大泉学園のワイン醸造施設「東京ワイナリー」(練馬区大泉学園町2)が8月21日、今年初の練馬産ブドウによる仕込み作業を始めた。

つぶした顆粒をタンクに移す様子

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 使用するブドウは練馬産の「高尾」。この日は約80キロのブドウを仕込んだ。「色回りにムラがあるが、甘さも20度くらいでワイン用としては十分」と代表の越後屋美和さん。この日の作業は手動の破砕除梗(はさいじょこう)機を使ってブドウの梗(こう)を外し、つぶした顆粒(かりゅう)をタンクに移し、酵母を入れる工程を行った。

 仕込みには、飲食店「ディーアンドデパートメント ダイニング」(世田谷区)のスタッフ2人が参加。初めてワイン造りに参加したという2人は、「仕込み中ブドウのいい香りがした。思ったよりも結構肉体労働だった」と感想を話した。「完成したワインはうちでも扱いたい」とも。

 開業して間もなく1年となる同ワイナリー。「仕込みを手伝っていただける人も増え、農家さんにしても色回りが悪く売り出せないブドウを使ってほしいと連絡をもらえるようになった」と越後屋さん。昨年仕込んだ同ブドウは600キロ(ワインボトル約600本)で、練馬区のほか西東京市、三鷹市の農家から仕入れた。今年は区内の農家も増え、「昨年以上に仕込みたい」とも。

 毎年新しいことを行うことを目標にしており、「今年はできるかどうか分からないが、ビールサーバーを使ったワインの量り売りを実現したい。地元向けにすぐ飲んでいただけるようにすれば亜硫酸を使わないワインを提供できるのでは」と意気込む。

 同ブドウのワインは12月ごろに発売予定。他品種のワインは10月ごろから発売を予定している。価格は未定。

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