公益財団法人練馬区文化振興協会の理事長に4月1日、バイオリニストの大谷康子さんが就任した。
大谷さんは理事長就任に当たり同日、練馬区役所で前川燿男(あきお)区長と記者会見を行った。「前川区長とともに、文化芸術の裾野をひろげ、区民の方々に伝えていきたい」と抱負を語り、就任あいさつとしてクライスラーの「愛の喜び」のバイオリン演奏を披露した。
大谷さんは練馬区在住で、2015年にデビュー40周年を迎えた。「歌うバイオリニストと評される日本を代表するバイオリニストで、国内のほかスロヴァキア・フィル、シュトゥットガルト室内楽団など主要オーケストラとの共演など海外でも意欲的に活動を展開。今年3月、東京交響楽団のソロ・コンサートマスターを通算35年務め退団。功績をたたえられ、同楽団初の名誉コンサートマスターに就任した。
前川区長は「練馬区の魅力は、大都市として洗練された街でありながら、緑豊かな環境に恵まれていること。そうした街で、さまざまな文化が育ち花開くようにしていくことも私の重要な使命。大谷さんと共に練馬区の新たな歴史をつくり、練馬区の文化芸術をさらに豊かなものにしていきたい。大谷理事長のご活躍を大いに期待している」と文化事業への思いとともに、大谷理事長への期待を語った。
大谷さんの理事長就任を記念して練馬文化センター(練馬区練馬1)で6月15日、記念コンサートを予定する。19時開演。料金は2,000円。