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西武鉄道の観光電車が初運行 秩父・川越など沿線活性化へ

石神井公園駅でテレビアンテナを渡す様子

石神井公園駅でテレビアンテナを渡す様子

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 西武鉄道は4月17日、観光電車「西武 旅するレストラン 52席の至福」の運行を始めた。

車内で歌を披露する谷修さん

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 同車両は同社初の観光電車で、限定52席のレストラン電車。現在、飯能~西武秩父間を中心に運行する4000系(4両編成)をリメークしたもので、秩父をモチーフとしたデザインや装飾に沿線の伝統工芸品、地産木材を使っている。

 沿線各地域の活性化と新しい旅行スタイルの提供が目的で、観光電車の運行で秩父や川越など沿線の各地の活性化を図る狙い。「ブランチコース」(1万円)、「ディナーコース(秩父ちぢみの風呂敷に包まれたお土産付き)」(1万5,000円)を用意する。

 当日は池袋~秩父駅間で運行。池袋駅では出発式を予定していたが、熊本地震を受けて中止とした。10時50分に出発した車内では、ウエルカムドリンクをサービス後、約10分でアミューズの提供を開始。途中、練馬高野台付近で強風で飛ばされたテレビアンテナが線路内に飛び込み、信号トラブルが発生するアクシデントも。観光電車に添乗していた乗務員が拾得し、石神井公園駅で停車し駅員にアンテナを手渡す様子も見られた。

 多少遅れが発生したがその後はダイヤを取り戻し、定時で秩父駅に到着。秩父駅では多くの人が出迎えたほか、通過する横瀬駅でも地元の約300人が集まり、横断幕とのぼりを掲げ、手にはフラッグを持ち、観光電車の通過を歓迎した。

 上りの「ディナーコース」では、練馬で活動するシンガー・ソングライター谷修さんが車内で、歌を披露。「特別な内装と料理で、自分が演出を強く意識することもなく、すでに素晴らしい空間ができていた。電車に揺られながら明るい内は景色を楽しみ、お客さまの雰囲気に乗せられながら歌えることができ、自分もとても楽しかった」と谷修さん。

 同車両の1号車は多目的車両として、座席の無いスケルトンスペースとし、さまざまなイベントに対応できる仕様となっている、「今回は谷修さんに歌っていただいたが、今後のイベントは未定」と同社広報担当者。

 観光電車は土曜・日曜・祝日を中心に池袋~西武秩父間、西武新宿~西武秩父間、同~本川越間の3コースで運行する。予約は2~4人単位で、専用サイトで受け付ける。現在は6月運行分までの予約を受け付けているが、ほぼ満席で「次回の予約開始は5月を予定しているが未定」とも。

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