練馬区立大泉橋戸公園(練馬区大泉町2)内にある水田で6月11日・14日、近隣の小学校3校の児童たちが田植え体験を行った。
地元の小学校や地域団体から、地域の風景復元の要望を受けて2012年、区が整備し「橋戸田んぼ」として親しまれている同水田。園内に残る弁天池の湧き水を活用し、白子川流域で行われていた稲作を復刻した。農地面積は230平方メートル。6枚の田んぼに分かれている。
田植え体験は、橋戸水田自主管理会が毎年、同園近隣の小学校3校を招き行っているもので、今年は11日に大泉第一小学校56人、橋戸小学校59人、14日に大泉北小学校114人(いずれも5年生)の児童が田植えを行った。
当日は、管理会があらかじめ園芸用ポットで育てておいた苗を、児童が田んぼに入って手植えした。児童たちは、「苗が倒れないよう田んぼを平らにならしながら植えて」などとアドバイスを受けながら、慣れない泥の中で作業に励んでいた。
種まき、田起こし、代かきを行い、田植え体験に向けて準備を進めてきた同会副会長の杉本浩行さんは「子どもたちの笑顔が何よりの楽しみで励みとなる」と話し、児童が田植えをする様子を眺めていた。
児童たちは「泥が冷たくて気持ちよかった」「印に沿って植えるのが難しかった」と笑顔を見せていた。秋には稲刈り体験を行い、収穫した米を味わう予定。