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中村橋で、映画「全児童自動館」上映へ-中高生とアーティストが共同制作

「全児童自動館」撮影の様子。写真=ドキュメンタリー撮影のカメラ(右)と自主映画撮影のカメラ(左)

「全児童自動館」撮影の様子。写真=ドキュメンタリー撮影のカメラ(右)と自主映画撮影のカメラ(左)

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 西武池袋線・中村橋駅近くの中村児童館(練馬区中村2)で5月26日、中高生とアーティストによる映画「全児童自動館」の特別試写会とトークショーが行われた。主催は東京都、東京文化発信プロジェクト室(東京都歴史文化財団)、練馬区教育委員会、アーティスト・イン・児童館実行委員会。

アフタートークショーの様子。写真=左から佐々木敦さん、山城大督さん、臼井隆志さん

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 同作は、今年3月17日に同館で行われた文化祭「全児童自動館」が開催されるまでの様子をドキュメンタリー風に追った作品。企画は、アーティストユニット「Nadegata(ナデガタ) Instant Party」(中崎透さん、山城大督さん、野田智子さん)。高校生が監督を務めた自主映画「時代を超えた友達~あんどーなつ~」も同時上映する。

 「表向きは中高生による児童館の文化祭だが、実は自主映画を完成させるためのセットであり、ドキュメンタリー映画を撮影するための企画」だったという同文化祭。今回上映した作品は、ドキュメンタリーと自主映画の2本。

 試写会終了後には、ゲストに批評家・佐々木敦さんを招き、監督を務めた山城さん、同委員会の臼井隆志さん(司会)がアフタートークを行った。

 文化祭当日に参加できなかった佐々木さんは、「映画を通じて児童館という場所がいろいろな人との出会いの場所であることが見える。一本の映画というよりも、繰り返し上映することによってさまざまなことが起こっていくようなタイプの作品に思えた」と感想を述べた。「全児童自動館のネーミングが超いい。映画でもこのネーミングを決める場面が強烈な演技感が出ていた」とも。

 撮影は、「カメラを持ち込むと強烈な緊張感が子どもたちに走ってしまうので、脚本を用意した。通常の脚本ではなく、海外に行きたいと思っている子やバンドがもめているなど、実際に起こったことを再現VTR風に制作した。中高生も再現をすることで演じているわけではないけど、いつの間にか演じているような雰囲気を作ることができた」と山城さん。

 「映画前半の演技感が出ているのは、子どもたちも実際には『全児童自動館』なんてやりたいと思っていない時だったから。だんだんと意識が変化していく様子が映像でも見られる」

 今月30日、6月2日には同館で上映会開く。次作の制作発表も行う予定で、「一つのプロジェクトとして長く続いていくといいですね」と臼井さん。

 上映時間は、同30日=18時~、同2日=17時~。入場無料。予約不要。

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