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石神井台の公園で「薪能」 野村万作さん・萬斎さん親子、梅若3世代が共演

狂言「二人袴」の様子

狂言「二人袴」の様子

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 石神井松の風文化公園(練馬区石神井台1)で10月10日、「みどりの風 練馬薪能(たきぎのう)」が開かれた。

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 薪能は、主に野外に設置された舞台の周囲にかがり火をたき演じる能楽。練馬区独立70周年プレイベントとするもので、区内での薪能は初開催。当日は、有料席のほか、立ち見席やパブリックビューイングも設けられ、多くの来場者が訪れていた。

 始めに狂言と能楽についての説明が行われ、薪に火入れが行われた。次第に日が暮れ、薪の明かりに照らされた舞台では、狂言「二人袴(はかま)」と能「船弁慶 前後之替(ぜんごのかえ)」が演じられた。

 「二人袴」では、人間国宝で名誉区民の野村万作さん・萬斎さん親子が共演。一つの袴をやり取りして舅(しゅうと)にあいさつする父と子の様子に、会場から笑いが起こっていた。

 能「船弁慶 前後之替」では、重要無形文化財総合指定保持者の梅若万三郎さん・泰志さん・志長(ゆきなが)さんの3世代が共演したほか、仕舞の松木千俊(ちとし)さん、武田尚浩さん、宝生欣哉さん(ワキ)、一噌(いっそう)幸弘さん(笛)、柿原崇志さん(大鼓)など、練馬区ゆかりのある能楽師が多数出演した。

 観覧した人は、「薪能は初めて。幻想的な雰囲気でよかった」「つい立ち寄って見に来たが、おもしろくて最後まで見てしまった」などと感想を話していた。

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