石神井公園近くの石神井氷川神社(練馬区石神井台1)で8月5日、「ちゃが馬七夕」が開かれた。
今年で2回目となった同イベント。「きっかけは昨年5月に行ったイベント『井のいち』が雨に見舞われたこと。不完全燃焼な思いがあり何かできないか考え、神社の神事として8月に行事が無かったため旧暦の七夕行事として企画した」と宮司の奥野雅司さんは振り返る。「昨年は急に思い立って始めた形だったが、今年は時間をかけて計画し始めることができた」とも。
イベントは「井のいち」の運営スタッフも協力。会場には区内の雑貨店、飲食店など11店が参加したほか、ワークショップや神楽殿でライブが行われた。奥野さんが開いた「ちゃが馬」作りのワークショップでは、子どもから大人までが「ちゃが馬」作りに夢中になった。
「昔から練馬で作られていたもので、ちがや馬としては割とどの地方でも作られているが、この形状は練馬独特のものとされている」という。参加者は「『ちゃが馬』というものを初めて知った。作ったのも初めてだったので難しかったが、次はもっとうまくできるかも」と感想を語った。
「ちゃが馬」は茅(ちがや)を編んで作った馬で、練馬で古くから伝わる七夕行事とされている。夏越しの茅の輪くぐりなど茅には魔よけの力があるとされ、練馬でも農作物の豊作や無病息災を祈願したといわれている。