練馬区役所本庁舎1階アトリウムで10月1日、「ピンクリボンキャンペーン」の一環として乳がん検診の重要性についてのパネル展示が始まった。
乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える「ピンクリボンキャンペーン」の一環として行うもので、多くの人に乳がんに関心を持ってもらい、乳がん検診受診の重要性を伝えるのが目的。
アトリウム正面入り口西側と2階通路の掲示板では、がん検診や乳がんの自己触診法などについてのパネルを展示し検診受診を呼び掛ける。子どものころから乳がん検診に関心を持ってもらうため、今年は初の試みとして区立中学生18人によるピンクリボンメッセージを展示。「中学生の家族の年代は乳がん年齢でもあることから、子どもの立場から乳がん検診の大切さを訴えてもらう」と説明する。
メッセージには「いつも支えてくれてありがとう」「お母さんとずっと一緒にいたいから早く検診いってね」「ガンの検診など、自分の健康に興味を持ってもらえたら私はうれしい」などの感謝の言葉や体を気遣うコメントが見られる。
乳がんは女性のがんの中でも近年増加傾向にあり、日本人女性の15人に1人が乳がんになるといわれている。女性が乳がんにかかる可能性は40~50代で急増し、同区の40~59歳の女性のがん死亡率第1位は乳がん。乳がんは早期に発見すれば高い確率で治すことが可能といわれているが現状では乳がん検診受診率は低く、区の乳がん検診受診率は19.4%(2012年年度)で、2011年度の20%を下回る結果となっている。
今回、区では区役所と区内6カ所の保健相談所で、ねり丸缶バッジなどのグッズと一緒に乳がん検診医療機関マップを配布している。区内の乳がん検診医療機関をわかりやすくするため、新たにピンクの優しい色調のマップを作成した。
今月20日に開催する「練馬まつり」と同時開催の「健康フェスティバル」(会場=開進第二中学校)でも乳がん検診車の展示などでピンクリボンキャンペーンを実施する予定。新たな試みとして、区立中学や区内大学の協力によるダンスや音楽などのパフォーマンスを披露。こうした年代の参加を得て、幅広い年代に乳がん検診の受診を呼び掛ける。
展示は今月31日まで。