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練馬区立美術館で「渡辺千尋」展-復刻版「セビリアの聖母」など展示

復刻版「セビリアの聖母」 1996年エングレーヴィング23.0×7.5センチ

復刻版「セビリアの聖母」 1996年エングレーヴィング23.0×7.5センチ

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 練馬区立美術館(練馬区貫井1、TEL 03-3577-1821)で11月30日より、「渡辺千尋 -復刻の聖母-」展が開催される。

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 1996年に渡辺千尋が復刻した「セビリアの聖母」に焦点を当てながら、初期のグラフィックデザインや銅版画、油彩画などを紹介する。

 渡辺千尋は1944(昭和19)年東京生まれ。桑沢デザイン研究所を卒業し、しばらくはグラフィックデザインや挿絵などの仕事に携わった。1978(昭和53)年に銅版画と出合い、ビュランによる制作を始める。「第47回日本版画協会展」に初出品し「日本版画協会奨励賞」を受賞したほか、チェコ国立版画美術館に「象の風景シリーズ」が買い上げられるなど、銅版画家として活躍した。

 一方で、「ざくろの空―頓珍漢(とんちんかん)人形伝」(第1回蓮如賞受賞)などを著し、文筆家としても知られている。長崎県高来郡有家町(現・南島原市)の依頼で、16世紀末ごろの銅版画とされる「セビリアの聖母」の復刻に着手。その道のりを、「殉教の刻印」(第8回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞)としてまとめた。2009年に没するまで、多方面にわたり精力的な制作活動を続けた。

 会期中、関連イベントとしてトークイベント、舞踏も予定する。

 開館時間は10時~18時。月曜休館(祝日の場合は火曜休み)、12月29日~1月3日は休館。観覧料無料。来年2月9日まで。

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