練馬区立美術館(練馬区貫井1、TEL 03-3577-1821)で7月20日より、「あしたのジョー、の時代」展が開催される。
「あしたのジョー」は、高森朝雄さん(梶原一騎の別名義)原作、ちばてつやさんの作画で 1967(昭和42)年~1973(同48)年まで「週刊少年マガジン」に連載されたボクシング漫画。連載当初から人気を博し、アニメ化、実写映画化もされ、連載終了から40年が経過した今も多くのファンを魅了する。
主人公「ジョー」こと矢吹丈の打たれても決して相手に屈せず強敵に立ち向かうその姿が同時代の青年の共感を呼び、ライバルの力石徹の死に、現実に告別式が行われるなどの社会現象を起こした。
同展は100点以上に及ぶ原画によって構成し、アニメやレコードなど同時代の関連資料から同作の世界を紹介。ボクシングをこよなく愛し同作に深く関わった寺山修司さん、自らの肉体と格闘し暗黒舞踏を立ち上げた土方巽さん、既成の芸術に反し己の肉体によるパフォーマンスを行った秋山祐徳太子さんら、ジョーと同じ時代の空気を共有した芸術家たちの活動をたどり、「あしたのジョー」をキーワードに当時を振り返る。
会期中、1970(昭和45)年3月に行われた力石徹告別式での弔辞朗読の再演イベント(8月3日)や、ちばてつやさんトークイベント(同9日)、ギャラリートークなどを予定する(事前申し込みが必要なイベントもあり)。
開館時間は10時~18時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は500円(中学生以下、75歳以上は無料)。9月21日まで。