練馬区南大泉1丁目の畑で12月7日、「練馬大根引っこ抜き競技大会」で、まるで走っているような形をした練馬大根が収穫された。
知名度の高い「練馬大根」を引き抜くという農業体験を通じて農業への関心を高めることと、ほとんど生産されなくなった練馬大根を復活させることを目的に開く同イベントは今回で8回目。
収穫された大根は短足ながらしっかりと太い2本の足がまるで走っているようで、「師走らしい感じと来年には同区で初のハーフマラソンも開催され、そのPRにもなる」(同イベント担当者)として「おもしろい形の大根」賞に選ばれ会場を盛り上げた。
この日は、区内外から集まった約500人が参加。競技は制限時間内に引き抜く本数を競う「選手権の部」と、時間内に抜いた大根の中で最も長い1本の長さを競う「グループ参加の部」の2部門が行われた。会場は井口留弘さん・哲哉さんの農園で、約3カ月間育てた約4800本の練馬大根が用意された。
「選手権の部」では決勝で26本を抜いた同区在住の宮嵜祐介さん(30)が優勝。「職場仲間と毎年恒例のように参加していた。前回は2位で、今回ついに1位になれた。来年も参加したい」と宮嵜さん。「グループ参加の部」では長谷川亮さん親子5人のグループが102センチの練馬大根を引き抜いて優勝した。そのほか、最も長い大根、重い大根、農園園主お気に入りの大根各賞が贈られた。
この日収穫した練馬大根は参加者に配られたほか、区立小中学校の給食メニューとして子どもたちに提供される。