練馬区立美術館(練馬区貫井1)2階で現在、「練馬区立美術館コレクション展 シリーズ時代と美術3」が開催されている。
1985(昭和60)年10月に開館し今年で30周年を迎える同館。開館当初1点のみだったという収蔵作品は現在、寄託作品含め6700点となっている。
同展は開館30周年をきっかけに収蔵作品を4回に分けて紹介するシリーズ企画。作品や作家を単体で眺めるのではなく、それぞれが時代の中でどのような位置を示してきたのかという視点で展開するという。
第3回の今回は「1970年代から80年代」にスポットを当てる。戦後成長し続けてきた日本経済がオイルショックにより低迷し、それまで人々の共通認識としてあった発展の夢が徐々に解体されていった70年代と、冷戦の解消やベルリンの壁崩壊など世界的大変動が起こった80年代の20年間に、どのような作家がどのような作品を生み出してきたかをひもとく。
展示では、牧野邦夫作品を中心に、荒川修作、小作青史、川俣正、高松次郎、寺田真由美、中西夏之、山内秀臣などの作品を通じ、「時代の中の美術」を紹介する。
開館時間は10時~18時。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。入場無料。6月30日まで。