光が丘第一中学校、防災学習センター(以上、練馬区光が丘6)で9月13日、防災フェスタが開催され、会場で「臨時災害FMラジオ」の放送訓練を初めて実施した。
大規模災害が発生した際に区が運営する、臨時災害放送局開設訓練の一環。区では本年度FMラジオ放送用の機材をそろえ、災害時にいち早く正確な情報を伝える仕組みを整えた。
当日は、区内でインターネットラジオ放送局を運営する練馬放送とケーブルテレビジェイコム東京がアナウンスや訓練参加者へのインタビューなどを行った。放送を聞いた参加者は「避難所の情報や、物資がいつ届くのかなどをラジオで聞くことができるのは区民としても安心できる」と話す。
放送を行った練馬放送の理事・高橋広穏さんは「茨城県常総市を中心とする大規模水害でも現地で臨時災害放送局のFM放送が始まった。練馬放送も練馬での有事の際を想定して、いつでも対応できるように関係機関と連携を取りつつ的確な準備を進めたい」と意気込む。
会場ではこのほか、はしご車体験搭乗、起震車体験、初期消火訓練、災害用伝言ダイヤル訓練、警視庁の警備犬によるデモンストレーションなどが行われた。前日の早朝、東京湾で発生した最大震度5弱の地震をきっかけに参加したという家族は「事前に体験をしているのとそうでないのとでは、実際に災害が起きた時の心の余裕が違うと思う。いい体験ができた」と話していた。