練馬区は9月17日、区内の私立幼稚園13園に対して幼保一元化施設「練馬こども園」の認定証を交付した。

　全国初となる地方自治体独自の子育て支援事業で、私立幼稚園が長時間（11時間）の預かり保育の実施や、認証保育所などと提携して3歳児の受け入れ、職員交流や合同研修など幼稚園と保育所の質の向上に取り組みを行う場合、「練馬こども園」として認定し運営費を補助するもの。

　認定することで幼稚園と保育所の機能を併せ持つ「幼保一元化」を実現。「3歳の壁」に対する保護者の不安を解消し、主に2歳までを対象とする認証保育所などとの提携により、小学校入学までの切れ目ないサービスを提供する。「3歳の壁」とは、0～2歳児を預かる施設に子どもを預けた保護者が、3歳以降の預け先に困ってしまう状況のこと。

　区では将来的には、幼稚園・保育所という制度の壁を越えて、双方の特色を生かしながら、さらなる教育・保育の充実に資するよう、制度を拡大、充実させていくという。