練馬区各所で現在、映画誕生120周年を記念とした展示やイベントが開かれている。
練馬区内には戦前から大泉エリアをはじめ、映画の撮影所や製作会社があり、日本の映画史に残る作品が作られてきた。現在も東映東京撮影所(東大泉2)があり、数々の映画が作られている。
今回は映画誕生120周年を記念し、さまざまな視点から「映画のまち、練馬」の魅力を発信することを目的に、日本大学芸術学部、練馬区文化振興協会、練馬区が連携して映画会やトークイベントなどを企画した。
石神井公園ふるさと文化館(石神井町5)では、新興キネマや太泉(おおいずみ)映画などに関する雑誌やチラシなど、当時の実物資料を展示紹介している。観覧無料。来年2月21日まで。
練馬文化センター(練馬1)では来年1月11日、「練馬ゆかりの名作映画会」と題して新興キネマ東京撮影所製作の代表作「愛怨峡(あいえんきょう)」(監督=溝口健二、原作=川口松太郎、出演=山路ふみ子ほか)、東映東京撮影所製作の「網走番外地」(監督・脚本=石井輝男、原作=伊藤一、出演=高倉健ほか)の2本立て上映を予定している。
大泉学園ゆめりあホール(東大泉1)では来年1月16日、大林宣彦監督を招き、映画に対するトークと大泉の魅力を語るトークイベントを開く。観覧無料(要事前申し込み)。翌17日は、新興キネマ東京撮影所製作の作品「福寿草」を、区内在住の活動写真弁士・片岡一郎さんと楽団の生演奏付きで上映する。観覧料は1,000円。
このほか、来年1月15日~21日は、往年のポスターや大泉と映画の歴史を紹介するパネル展示も行う。