11/22 新ブランド発表会にて:リビエラ株式会社 社長 加藤久和、デザイン監修したタイル職人 白石普氏
建築用タイル・石材等の輸入販売商社 リビエラ株式会社(本社:静岡県静岡市 社長:加藤久和)は、このたび国産タイルブランド「AMANE」を立ち上げます。デザイン監修は、愛知県アニメテーマパークのタイル装飾を手掛けたタイル職人 白石普氏、制作は、日本のタイルの産地、岐阜・愛知にある4つの窯元メーカーです。発売は2025年2月上旬ごろを予定しています。
取り組みの背景:国産タイル出荷額 2割減 就業人口平均63歳 技術を次世代へ伝承と育成へ
イタリアや中国などタイル産地ではインクジェット印刷や製造技術が進歩し、世界的にも天然石からタイル需要の移行が進んでいます。国内の再開発事業に600mm角以上の大判サイズが多く採用される一方で、国内では大判サイズは生産対応ができないうえ、主力商品でもあるモザイクタイルの生産量は減少傾向で、国産タイルの出荷金額は79.5%に縮小しています。(出典:経済産業省 窯業建材統計 2013~2022年の比較)
輸入タイルの需要が高まり国内タイル業界の転身が求められています。デザイン性の高い伝統製法の「ものづくり」技術は、世界からも注目されていますが、タイル業界の就業人口(工事業)平均年齢63歳と高齢化と人手不足も加わり、国内タイル産業の衰退が懸念されています。
このプロジェクトは、窯元やタイル職人の技術を次世代へ伝承と育成のために立ち上げます。
新ブランドに込めた想い:タイル職人を憧れる職業にしていきたい
白石氏は、デザインから制作・施工までを手掛けるタイル職人です。オーダーメイドタイルの白石デザインを量産化するにあたり、複雑なデザインでも施工しやすくする工夫を凝らしました。今後は施工の方法を共有する動画を公開し、さらには勉強会の実施を予定しております。
職人の技術力が上がれば賃金も向上できる、労働環境の仕組み作りを変えていきたい、 そして次世代へタイル業界には未来がある、と伝えていきたいです。
デザイン監修:白石普(しらいしあまね)プロフィール
株式会社 Euclid 代表。1970 年 東京都出身。芸術一家に育ち、イタリア留学中にタイルに魅せられ、タイル職人を志す。世界有数のタイルの産地モロッコで修行した後に独立。デザインから制作・施工までを手掛けるタイル職人としてジブリパーク「ジブリの大倉庫」中央階段のタイル装飾など、タイルの表現に可能性を挑戦し続けている。
「AMANE」概要
複雑な形状を手切りで成形する様子
押し出し成形による程よい歪み、平行四辺形のタイル
ハンドクラフトを前面に押し出し、タイルの焼物感・釉薬の奥行き・複雑な形状を魅力としています。AMANEのベースにあるのは"幾何学の世界"です。古代ギリシャの哲学者・ピタゴラスは鍛冶屋がハンマーで金属を叩く音をヒントに「ドレミファソラシド」の元となる世界最初の音階を作り出したと言われています。やがて調和のとれた音、形、色には数的な関係性が存在することを突き止めたピタゴラスは、「万物の本質は数である」と後世に残る主張を展開しました。タイルの可能性を切り開いていく「AMANE」は、「音楽」もテーマに据えています。図形や空間の真理を追究する幾何学と音楽は、数の法則によってつながっています。そして、誰もが美しいと思えるものには数学的な根拠があり、同時に、組み合わせや配列の違いで多様な広がりを持たせることもできると「AMANE」ブランドは解釈しています。
HEMIOLA(ヘミオラ)
制作:有限会社ケラモスアート(岐阜県土岐市)
施工イメージ:カラー(アースブルー)
粘土を板状に伸ばして手切りで成形する完全ハンドメイドの湿式工法で制作。一枚ずつ角度を変えてランダムに手拭きをすることで、同じものが二つとない偶然性を孕んだグラデーションが表出する。タイルの向きや組み合わせを変えることで、その表現は無限となる。
カラー:シリウスホワイト、アースブルー、マルスオレンジ
サイズ:220×220×10 mm
価格: ¥150,000/m?(税抜)(¥4,710/枚)
YODEL(ヨーデル)
制作:株式会社虔山(岐阜県土岐市)、山周セラミック(岐阜県多治見市)
施工イメージ
2 種のタイルをそれぞれの特徴に合った技術を持つ窯で、業界でも異例とされるコラボレーション制作が実現。白く丸い湿式タイルは虔山の作。三角パーツの乾式タイルは山周セラミックの作。白石氏自らタイルの向きと色の配置を決めてユニット化することで、誰が張っても本来のクオリティが期待できる。
カラー:ジョワイユ
サイズ:295×227×7~15 mm (ピース:φ56)
価格:¥145,000/m?(税抜)(¥9,700/枚)
METRONOME(メトロノーム)
制作:ダイワセラミックス株式会社(愛知県瀬戸市)
施工イメージ
押出し成形による程よい歪みと、ザラっとしたレンガタイルらしい質感を生かしつつ、そこに1枚ずつ手作業で泥をこすりつけたような表情を加えて焼き上げる。約 1,230~1,250°Cの高温で焼成するため、固く力強い平行四辺形のタイルとなる。瀬戸産の良質な粘土を使用し、独特の優しい色合いを表現した。
カラー:クリームサイド A、クリームサイドB、ブラウンサイド A、ブラウンサイドB、ベージュ
サイズ:125×30×10 mm (角度 45°)
価格:¥43,000/m?(税抜)(¥159/枚)
カラー:アドピンク、アドパープル
サイズ:125×30×10 mm (角度 45°)
価格:¥800/枚(税抜)
CAPRICCI(カプリッチ)
制作:株式会社虔山(岐阜県土岐市)
施工イメージ:カラー(NO.20 IN D MAJOR)
金型から取り出した粘土を、ピアノ線を使い手作業で1枚ずつ切断する。力加減や動かし方、角度は、すべて職人の気分と感覚に委ねられ、表面の波模様が決まる。釉薬によって表出する模様は二つとして同じものはなく、焼き上がるまで誰にも予測することができない。同じ125mm角の「メトロノーム」シリーズと組み合わせが可能。
カラー:NO.1 IN E MAJOR、NO.20 IN D MAJOR、NO.11 IN C MAJOR
サイズ:125×125×11~15 mm
価格: ¥57,000/m?(税抜)(¥889/枚)
OPERETTA(オペレッタ)
制作:山周セラミック(岐阜県多治見市)
施工イメージ:カラー(ビアンコ、ビアンコ ディ ヌッラ)
ザラついた土の風合いと焼き上がりに出る色ムラをあえて残し、ランダムに張ることで空間に深みが生まれる。釉薬でカラフルに彩色したピースをアクセントとして配置し、落ち着きの中に遊びとツヤを加えた。
カラー:ビアンコ、サッビア、マローネ
サイズ:298×300×5 mm 価格: ¥25,000/m?(税抜)(¥2,235/枚)
カラー:ビアンコ ディ ヌッラ、サッビア ディ ヌッラ、マローネ ディ ヌッラ
サイズ:298×300×5 mm
価格:¥17,000/m?(税抜)(¥1,519/枚)
リビエラ株式会社について
1997年に静岡県静岡市で創業。住宅や商業施設向けにイタリア・スペインのセラミックタイルや大理石などの天然石を直輸入・直販売を行っている建材輸入商社です。ご注文受付より48時間以内に(一部地域を除く)タイル1枚・乱形石1m?から現場納品できる配送センターを国内10箇所に完備しています。 東京・大阪・静岡にショールームを展開し、全国47都道府県に営業担当を配置しております。
リビエラ株式会社 公式サイト:https://riviera.jp/
リビエラ株式会社 公式Instagram:https://www.instagram.com/tile_riviera/