西武鉄道が3月14日、新型特急車両の導入とデザインイメージを発表し、「斬新すぎるデザイン」と、ネットなどで話題となっている。
同社の特急車両の新造は、現在運行している10000系車両「ニューレッドアロー」の登場から25年ぶり。
デザインイメージは、アルミの鏡面仕上げ車体に風景が映り込む未来的な車両。ネットでは、「先進的すぎる」「光学迷彩のよう」といった意見から、「ステルス電車」「座薬のよう」などさまざま。すでにコラージュ画像なども作られており、各方面で話題をさらっている。
デザインコンセプトは「都市や自然の中で柔らかく風景に溶け込む特急」「みんながくつろげるリビングのような特急」「新しい価値を創造し、ただの移動手段ではなく、目的地となる特急」。コンセプトの策定、外観と内観のデザインは、建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」を受賞し、世界で活躍する建築家・妹島(せじま)和世さんが手掛ける。
妹島さんは「『いままでに見たことのない新しい特急車両を』ということでお話をいただきました。特急のデザインはもちろん初めてですが、建築と一番違うのはいろいろな場所を走ることが出来ることだと思います。秩父の山の中や都心の街の中と、いろいろな風景の中を走る特急が、やわらかくその風景と共にあるようになれたら良いなと思いました。また、たくさんの方々がみんな思い思いにくつろげるリビングルームのような、今日もまた乗りたいなあと思うような特急になればと思っています」(原文ママ)とコメントを寄せる。
導入両数は56両(8両×7編成)。運行開始は2018年度予定。