練馬区が現在、災害時のペット対策を担う「災害時ペット管理ボランティア」を募集している。
同ボランティアは、平常時から区の訓練や避難所運営会議に参加し、災害時には避難所にペットと同行避難した飼い主を登録したり、飼い主とともにペットの世話や清掃を行ったりするもの。
2005年の新潟県中越地震では、ペットを連れた被災者が車中泊でエコノミークラス症候群により死亡したケースもあった。今回の熊本地震でも、避難所内へのペット入室を遠慮する被災者が、車中泊や損壊した自宅で生活を続けるケースが見られるという。
こうした中、区では2013年3月に「練馬区災害時ペット対策に関する基本的な考え方」を策定。大切な家族であるペットを連れた同行避難を規定しボランティア制度を立ち上げた。23区で初めての試みとして2014度にスタートし、現在19人が登録している(今年4月時点)。
登録要件は満18歳以上であること(練馬区民でなくても可)。獣医師、トリマーなど、動物の適正飼育についての知識・技能があること、または動物の適正飼育経験などがあること。活動に要する移動手段の確保、費用などの自己負担ができることなど、としている。
募集人数は特に定めていない。随時受け付けを行い、登録希望者は事前に説明を受ける必要がある。