牧野記念庭園記念館(練馬区東大泉6)で7月16日から、企画展「夏休み大作戦-植物好きの秘密基地-」が開かれている。
世界的な植物学者で練馬区に居を構え「日本の植物学の父」と呼ばれた牧野富太郎博士の住居跡を整備した同所。園内には300種類以上の草木類が植栽されており、スエコザサ、センダイヤ(サクラ)、ヘラノキなど、珍しく学問的にも貴重な植物も多数見ることができる。
牧野博士は「花在(あ)ればこそ吾(われ)も在り」と述べ、生涯を植物の研究と植物知識の普及にささげた。その知識は、絶えず山野に出て実地に植物を採集し観察してきたことで支えられてきたという。
同展では、牧野博士を魅了した植物学の礎ともいえる「植物を学んだり調べたりする」ヒントについて紹介する。会期中、小中学生を対称に植物をテーマにした夏休みの自由研究について、学芸員が個別に相談を受ける「夏休み自由研究相談会」を行うほか、花の塗り絵や種の模型作りなど、楽しみながら植物の知識を深めることができる工作コーナーも用意する。同相談会は今月27日・8月25日に開く。いずれも10時~11時。当日会場受け付け。
開館時間は9時30分~16時30分。火曜休館(祝日の場合は翌平日)。入館無料。9月11日まで。