「中学生の税についての作文」コンクール受賞者が就任する「一日税務署長イベント」が12月18日、練馬西税務署で行われた。
中学生に「税」と「税務行政」に関心を持ってもらうことを目的に、同署と練馬西納税貯蓄組合連合会が共催する同イベント。今年は、同署管内の中学校14校から応募された作文1723編の中から練馬西税務署長賞を受賞した秋元芽さん(3年)と、東京国税局長賞を受賞した山上璃子さん(同)が一日税務署長に就任した。
この日、近藤高史署長から委嘱状と名刺、たすきを交付された秋元さんと山上さんは早速、名刺交換と電子決裁による模擬決裁業務を体験した。決裁の対象となった展示イベントの説明を受けた秋元さんは、ターゲットや告知方法について質問。同署担当者は「しっかりと周知してまいります」と答え、「本来なら決裁してもらえないかもしれない」と笑いを誘う場面も見られた。
続いて、受賞した作文を署長訓示として署員の前で朗読。タイトル「『税』による助け合い」を書いた山上さんは「能登半島地震で復興特別所得税があることを知った。納税することで被災地の人を助けることができ、自分たちも助けられてきた。このような考えを持って税を前向きに捉えてほしい」と話した。「納税の義務と権利」を書いた秋元さんは「納税は負担であると思っていたが、国立大学を見学し、さまざまな設備を税金で整えていることを知った。納税は義務であるとともに税金によって整えられた環境で過ごすことができる権利であると気が付いた」と話した。朗読した2人には職員から大きな拍手が贈られた。