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練馬・光が丘で桜染めワークショップ 区内で伐採した桜を使う

桜染めした作品(写真提供=小村真里奈さん)

桜染めした作品(写真提供=小村真里奈さん)

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 練馬区内で伐採された桜を使った桜染めワークショップが12月26日、「四季の香ローズガーデン」(練馬区光が丘5)の講習棟で始まった。

伐採した桜の木を触る子ども

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 刺しゅう・染色家の小村真里奈さんが企画した。2022年も伐採された桜を使って同様のワークショップを行っており、今回は今年11月に寿命で伐採された石神井川沿いの桜を利用する。

 今年は桜を管理する東部公園出張所から声をかけられ、桜の伐採を知ったという小村さんは「今年も伐採することになり、私の活動を思い出してくれたようだ。伐採反対の声に対し、桜を残す作家がいることも紹介したようで、『ただ切るのではなく何か別の形に残すことで少しでも気持ちが和らげば』と連絡があった」と振り返る。

 「伐採反対の声と出合ってからは、桜の木を染料ではなく存在として見るようになった。残念な気持ちが残ることを想像すると、今回もぜひ染める形で桜が生きていた記憶を残したいと思い伐採に立ち会い桜の木を頂いた」という。

 桜染めは、「糸染め」「刺しゅう靴下染め」「刺しゅうハンカチ染め」の3種を用意。初日の26日は6人が参加。初めに染め液の作り方を見てもらうため桜の木の煮出しを行った。煮出しには約30分必要で、待ち時間に小村さんから刺しゅうの技法についてレクチャーを受けた後、参加者は刺しゅうを行った。「靴下の片方に刺しゅうをしたい」と興味を持った参加者の子どもも刺しゅうに挑戦した。小村さんが針穴に糸を通し、手伝いながら作業を進めた。染め液が完成すると全員で桜染を体験し「一番盛り上がったのは桜の染液に浸けて白い靴下が桜色になるところ」だったと言う。親子は「木から桜色に染まるのが本当に不思議」と話していた。

 「作業中、講習棟の従業員や公園出張所の担当者も様子を見に来てくれて、とても温かく感じた。ワークショップ後も染め液が余ったため糸染めを体験してくれる人がいて、よろこんでくれた」と小村さん。

 開催時間は13時~15時30分。参加費は、糸染め=無料、刺しゅう靴下染め=3,000円、刺しゅうハンカチ染め=3,500円。参加予約はインスタグラムで受け付けている。空きがあれば当日参加も可能。今月28日まで。

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