現役パパたちによる育児支援団体「練馬イクメンパパプロジェクト(通称=ねりパパ)」は9月15日、絵本の読み聞かせイベント「ねりパパの絵本ライブ」で新ヒーロー「イクメン戦士ネリマックス」を発表した。会場は石神井公園銀座通り商店街の「ふれあい広場」(練馬区石神井町3)。
「ネリマックス」はイクメン(育児を楽しむパパ)を応援するヒーローで、「ねりパパ」と共に地域交流の活性化を目指すために企画した。敵は、社会問題となっている少子化や児童虐待など育児への無関心な心が合体したという設定の悪の軍団「ムカンシン帝国」。
この日は、デビューイベントとして「ネリマックス」の歌を披露したほか、「ネリマックス」も絵本の読み聞かせに参加。ほのぼのと進行する中、「ムカンシン帝国」の指揮官「ショーシカーン」 と「クモ怪人」突如現れた。
読み聞かせを邪魔しようと客席に乱入すると怖がり泣いてしまう子どもも。「ネリマックス」はパンチやキックで応戦。「クモ怪人」の糸攻撃でピンチに陥るも、必殺技「重力キック」で一蹴。「ショーシカーン」 は武器「ラディッシュソード」で退けた。「ムカンシン帝国」が去った後も、泣き続ける子どもがいたためすぐさま絵本の読み聞かせを再開、パパと「ネリマックス」の連携によって平和が保たれた。
「ねりま子育てネットワーク」で知り合った有志が2010年5月に立ち上げた同プロジェクト。代表の森 健也さんは「練馬に子育てに関するパパのサークルが無かったため、このネットワークの目的に『パパたちをつなげる』を入れることを依頼し、自分が陣頭指揮を執り最初は2人のパパで始めた」と振り返る。
その後、メンバーは35人に増え、パパたちが互いに得意な分野や自分ができることを広げていくうちに、絵本の読み聞かせのほか、歌やバルーンアートも行うようになったという。「ネリマックス」もヒーローショーに携わるパパがきっかけとなって誕生した。
「『ネリマックス』がデビューしたことで、各商店街や児童館でも関連企画を展開し、練馬区を盛り上げていきたい。パパ同士のつながりを増やし、パパが笑顔になることで家庭も幸せになり、地域が活性化することで住みよい街を目指し、子どもたちの世代にいいものを残していきたい」と森さん。