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練馬・ちひろ美術館で各種企画展始まる-絵本画家・工芸作家ら参加

いわさきちひろ「枯れ葉と赤い服の少女」(1971年)

いわさきちひろ「枯れ葉と赤い服の少女」(1971年)

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 ちひろ美術館・東京(練馬区下石神井4、TEL 03-3995-0612)で11月14日、企画展「ちひろスタイル-くらしのいろどり-」「-プラハでつむぐ幻想-出久根育の絵本展」「子どものための工芸展」が始まった。

出久根育「マーシャと白い鳥」(偕成社)より 2005年

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 「ちひろスタイル-くらしのいろどり-」はちひろ流の暮らしの楽しみ方を紹介する内容。草花のあしらいなどの作品や子どもたちのファッションを取り上げた作品のほか、ちひろが普段から愛用していた押し花器、カメラ、腕時計、洋服、名刺入れなどの品々を展示する。

 「-プラハでつむぐ幻想-出久根育の絵本展」では、世界で注目を集める絵本画家・出久根育(でくね いく)さんが描いた絵本原画を展示。「マーシャと白い鳥」や最新作「かえでの葉っぱ」など、童話や民話を描いた異国情緒あふれる7冊の絵本の原画を展示するほか、画家の特徴的な技法である卵テンペラやプラハでの生活を資料や写真で紹介する。

 出久根さんは1969(昭和44)年東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業。1996年、初めての絵本「おふろ」を出版。1998年、ボローニャ国際絵本原画展に入選。同年、板橋区立美術館「夏のアトリエ」でドゥシャン・カーライの指導を受ける。2002年よりチェコ・プラハに居を移し創作活動を続けている。「あめふらし」で2003年BIBグランプリ受賞。「マーシャと白い鳥」で2006年日本絵本賞大賞受賞。

 「子どものための工芸展」は金工、木工、陶器、漆器、ガラス、染色、織やフェルト、ジュエリーなどさまざまなジャンルの工芸作家が、子どもたちのために作った道具やおもちゃを展示。本物の素材と、それぞれの作家の個性が紡ぎ出す、愛情のこもった小さな工芸品の世界を楽しむことができる。

 期間中、「ちひろスタイル-くらしのいろどり-」で展示する「白いマフラーをした緑の帽子の少女」にちなんで「白いマフラー」着用の来館者に、次回以降使える招待券をプレゼントする(1人1枚、1回限り)。招待券は同館と安雲野ちひろ美術館(長野県北安曇郡)共通。

 開館時間は10時~17時。月曜(祝日の場合は翌平日休館)、12月28日~1月1日休館。入館料は、大人=800円、高校生以下無料。1月31日まで。

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