17年ぶりの記録的大雪となった1月14日、としまえんで(練馬区向山3)で練馬区の成人式「成人の日のつどい」が開催された。
この日、同区で新成人を迎えたのは6789人。同会場で成人式に参加したのは約4000人。予想外の大雪に、同園職員と同区職員らが会場までの道のりの除雪作業を行った。
振り袖姿で参加した女性たちは足元を気にしながら不安そうに歩く姿も見られたが、会場で懐かしい友達と出会えると笑顔が見られた。参加者は「成人式で大雪なんてなかなかないこと。思い出深い日になりそうでうれしい」「今まで育てていただいた両親、支えてくれた友達、恩師などみんながいたからこそ今日の私がある。皆さんに感謝したい」などと話した。
式典は予定通り13時に開演。志村豊志郎区長があいさつし、新成人を代表して奥山瑞恵さんは「毎日の当たり前な生活をできることに感謝を忘れず、一日一日を大切にしながら社会人として世の中に貢献できる大人を目指したい」、高井大さんは「自分一人で生きていくのではなく、周りに頼り、周りを支えられる成人になりたい」とそれぞれ抱負を語った。司会は、元フジテレビアナウンサーで日本大学芸術学部放送学科の特任教授を務める近藤サトさん。
同区の成人式は、1977(昭和52)年度からとしまえんを会場とし、今回で36回目。例年、式典後は園内のアトラクションで楽しむ姿が見られるが、この日は雪の影響でほとんどのアトラクションは中止に。家路を急ぐ新成人も目立った。