練馬区は4月1日、区のブランドイメージ向上のためシティープロモーション担当に大手広告会社・博報堂に勤めていた市橋歩さんを採用した。
市橋さんは1981(昭和56)年に博報堂に入社。30年以上勤務し、同社で自動車メーカーの広告や2005年の愛知万博のパビリオンの企画・運営などを担当してきた。区内に20年以上住んでおり、「地元のプロモーションに関わりたかった」と区からの申し出を快諾し、同社を3月に退社した。任期は2年。
同区は農地面積が23区中1位で緑地が多い。アニメ関連企業は90社以上と国内最大の集積地で「アニメのまち」としてPRしているが、それらはブランドイメージとして定着していない。シティープロモーションに取り組む自治体が増えている中、従来の行政広報に捉われない効果的な広報を展開するため、外部の人材を任期付職員として登用したという。
市橋さんは「現在は、各セクションのヒアリングを行っている最中。経験を生かし、練馬に住んで分かったこと、練馬の魅力を外に発信していきたい」と意気込みを見せる。