石神井公園ふるさと文化館(練馬区石神井町5)で現在、練馬区内の縄文時代の遺跡から発掘された出土品を展示する「発掘された練馬~出土品からみるくらし」展が開催されている。
区内では、3万年以上も前から人々が生活していたことが発掘調査で出土した遺物により明らかになっている。同展では土器、調理器具などの出土品のほか資料など約100点を展示し、異物や遺構がどのように使われていたかに焦点を当てて紹介する。
日本の土壌は酸性のため有機物は残りにくく、発掘調査で見つかるのは道具などのごく一部で、「写真はおろか絵も残されていない時代の人たちの暮らしぶりを知るのは容易なことではないが、遺物や遺構は当時の暮らしぶりを知る手がかり。大昔の人たちの暮らしを想像していただければ」と渡辺館長。
関連イベントとして7月13日・24日と8月4日、学芸員による展示解説を予定する。事前申し込み不要。
同館に隣接する区立池淵史跡公園には、今からおよそ5000年前の縄文時代の竪穴住居跡が残されている。
開館時間は9時~18時。月曜休館(祝日の場合は火曜休館)。無料。8月4日まで。