練馬区は現在、各種の健康診査やがん検診の受診率向上などを呼び掛けることを目的としたPR動画をユーチューブ「練馬区公式チャンネル」で配信している。
今回はメタボリック症候群などを診査する特定健康診査と各種がん検診のテーマについて、それぞれ「特定健診おすすめチャンネル」と「がん検診おすすめチャンネル」の2本を制作し配信している。
司会役に、ものまねタレントのビューティーこくぶさんを起用し、通販番組風の演出によるPR効果を狙っている。「視聴者に対して限られた時間で効果的にアピールし、購買意欲を喚起させるのが特徴である通販番組を参考にした」という。
「特定健診おすすめチャンネル」では生活習慣病の怖さを説明しつつ、少ない自己負担額で受診できるというお得感を強調。もう一方の「がん検診おすすめチャンネル」では、がん検診に関するインタビューを取り入れるなど分かりやすく紹介している。
出演したビューティーこくぶさんは、「得意のものまねで、1人でも多くの方に健診の大切さを伝えられれば」とコメント。区は、「この動画により特定健診やがん検診への関心が高まり、受診率が向上するきっかけになることを期待している」と説明する。
生活習慣病やがんなど病気の早期発見や早期治療のためには、健診の受診が重要とされているが、区の国保加入者を対象とした特定健康診査は42%、がん検診は一番高い子宮がん検診で20.8%(いずれも2011年度実績)と、受診率は高いとは言えない状況。さらに若年層の受診率が低い傾向があることから、区はこれまでの区報やチラシなどによる周知に加え、動画による広報にも力を入れ、健診への関心が低い層へのアピールを図っている。