練馬区内でソバの栽培を目指すそば店「蕎麦に銘酒 野饗(のあえ)」(練馬区石神井町3、TEL 03-5393-6899)が8月11日、石神井台の畑で、ソバの種まき体験を行った。
昨年、「そば栽培を応援する会」を立ち上げ、練馬産ソバの収穫に成功した同店。今年は「のあえのそば栽培を楽しむ会」と名称を変え、ソバ栽培に挑む。
この日まいたのは福井県丸岡産のソバ2種。一つは通常購入できる種で、もう一つは農家で厳選された特別な種という。参加者はうねを作る人、種をまく人、土をかける人に分かれて種まきを行った。
「ソバは種まき後、5日ほどで芽が出るといわれている。昨年よりも水を含んだ土なので、すぐ芽が出るのでは」と店主の山越龍二さん。うねの2つはあえて足踏みして土を固めた。「同じ種で発芽や育ちの違いを見てみたい」という。
今回の畑は赤土で、「鹿児島などのソバ栽培では赤土を使っているが、ソバに適した土はどれがいいかはっきりとわかっていない」と山越さん。「一般的に栄養が無く水はけのいい土がいいといわれているが、福井では水はけの悪い土地でいいソバが取れている。練馬で福井の種がどう育つか楽しみ」とも。
ソバは区内のほか、檜原村、板橋区内の畑で栽培。10月末に収穫を予定する。