練馬区は11月23日、都立光が丘公園で「犬のしつけ教室~災害に備えて~」を開催した。区では初めての開催となる。
今年8月、環境省が災害時におけるペットの救護対策ガイドラインを作成し、ペットの同行避難を明記した。区でも災害が発生し自宅にいることが危険な場合、ペットと共に区立小中学校などの避難拠点に避難する「同行避難」を呼び掛けている。
しかし避難拠点では多くの人が生活することになり、動物が苦手な人もたくさんいるなど同行避難には課題も多い。普段と違う環境でペットも精神的に不安定になりやすく、日頃からペットにしっかりしつけをしておくことが重要とされている。
それを受け、区は初めて同行避難を念頭に置いたペットのしつけ方教室を行った。30人の定員は申し込みから3日でいっぱいとなり、関心の高さを表した。この日はドッグトレーナーの説明の下、指示に従ってケージの中に入ることや飼い主にぴったり寄り添って歩行することなど、狭い避難所で過ごすためのしつけを愛犬と一緒に体験した。
3歳のトイプードルと参加した人は「災害の時に一緒に避難するので、どういうしつけが必要か学びたかった」と参加した理由を話した。
区はこの結果を踏まえ、「今後の開催や防災訓練との連携などを検討していく」と説明する。