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広島の清掃員画家ガタロさん、練馬で個人展-東京初開催

展示の様子。中央は「豚児の村」

展示の様子。中央は「豚児の村」

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 江古田駅近くの「ギャラリー古藤(ふるとう)」(練馬区栄町、TEL 03-3948-5328)で現在、清掃員画家ガタロさんの個人展「ヒロシマ 美しき清掃の具」が開かれている。

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 ガタロさんは広島生まれの被爆2世で、今年64歳になる画家。広島市の中心部にある市営基町アパートに住み、30年商店街を一人で清掃する仕事に就いている。

 「ガタロ」とは河童、河太郎のことのほか、川の底に沈んだゴミを掃除する人のことも意味している。ガタロさんが描く最大のテーマは、自ら使う雑巾やモップ、棒ズリといった清掃道具。昨年、NHKのETV特集で紹介され大きな反響を呼んだ。

 東京では初の開催となる同展、「当展実行委員会も務めるメンバーがこの番組を見て感動し、ガタロさんに東京での絵画展の開催を提案して実現したもの」と同ギャラリーの田島和夫さん。

 展示内容は、「豚児(とんじ)の村」のほか、愛すべき掃除の道具、商店街で友人となったホームレスのSさん、原爆ドームのさまざまな顔を描いた絵画のほか、福島第1原発事故を受けての最新作やオブジェなど約60点を展示している。

 1985(昭和60)年に描いた「豚児(とんじ)の村」はベニヤ板3枚を使った大作で、福島第1原発の建屋から汚染水が流れ出すさまが描かれている。これを描いた翌年にチェルノブイリ原発事故が起き、3年前に福島第1原発の事故が起き、「まるで事故を予見していたよう」といわれている。

 期間中、関連イベントとして、ガタロさんや同番組を制作したディレクター中間英敏さんなどのギャラリートークも行う。

 開催時間は11時30分~19時。入場料は300円(中学生以下無料)。ギャラリートーク参加費は1,000円(入場料含む)。会期中無休。1月27日まで。

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