練馬区は1月24日、医薬品卸売販売業者7社と「災害時における医薬品等の供給協力に関する協定」を締結した。
同協定は、震災などの災害時に区の協力要請に応じて医薬品卸売販売業者が、医薬品、衛生材料、医療器具などを供給するもの。同卸売業者は、区が指定する区内の医療救護所(区立中学校10校)に医薬品などを直接搬送する。
従来、区の備蓄医薬品が不足した場合には、東京都が調達した医薬品などを区が一括して受け取り、区内の医療救護所に配送することになっていた。しかし東日本大震災では、自治体に供給された医薬品などが集積所に停滞し、医療現場へ医薬品などを届けることができなかった。そこで、区が同卸売業者から直接医薬品などを購入し、医療救護所へ直接配送するシステムを構築した。
災害時における医薬品などの円滑な調達手段の確立は、これまで区の重要課題とされてきた。同協定の締結により災害時の医療救護活動の強化が図られることになる。
区は今後、医薬品卸売販売業者と医薬品等の調達体制や連携体制について具体的に協議を始め、供給訓練等を実施しながら災害時の医療救護活動の強化に努めていくという。
今回、締結した医薬品卸売販売業者は、アルフレッサ 練馬支店(杉並区)、スズケン 練馬支店(練馬区田柄1)、東邦薬品 練馬・板橋営業所(練馬区谷原1)、メディセオ 練馬支店(練馬区向山1)、酒井薬品 中野営業所(中野区)、バイタルネット 東京中央支店(板橋区)、マルタケ 東京支店(豊島区)の7社。