練馬文化センター(練馬1)で3月9日、区民の防災意識の高揚と防災行動力の向上を図る「防災講演会」が行われた。
東日本大震災の発生から3年を迎えるにあたり、震災被害の記憶の風化防止につなげるとともに、過去の大震災における教訓や対策の必要性を知り、今後の防災活動に生かすため、講師に重川希志依教授(常葉大学大学院環境防災研究科)を迎え講演会を開いた。
重川教授は「過去に大きな災害に見舞われ、震災直後の対応からその後長い時間をかけて地域の再建に取り組んできた人たちから、われわれが学ぶべきことは多い」と説明したほか、過去の災害を教訓にした初期消火や地域の防災活動の重要性についての講話があった。
この日会場では、防災功労者功労団体表彰式も行われ、区の防災事業の充実に貢献しその功績の顕著な人(79人)や団体(14団体)への表彰も行った。表彰された団体は、区民防災組織が出場する初期消火用ポンプ操法大会に協力した「東京学芸大付属大泉小学校」「東京新宿青果」、災害救助犬の育成活動や区の防災訓練などに協力した「日本救助犬協会」など。
関連イベントとして、練馬区役所本庁舎1階アトリウムで現在、東日本大震災における被災地の記録映像などの上映や、区が支援活動を行ってきた宮城県亘理町の被災状況や復旧・復興の状況を伝えるパネル展示を行っている。今月14日まで。