多摩六都科学館(西東京市、TEL 042-469-6100)は6月8日、高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県)との間で相互協力について協定書を取り交わし、その調印式を行った。
同協定は加速器を使って物質・宇宙・生命の謎に迫る研究を行っているKEKと、地域の学習拠点である同館が連携して科学文化の発展を目指すもの。研究施設の見学会の開催や研究を身近に感じてもらうため同館を使った教室を開くなど、研究現場で得た知見の普及や新たな学習機会の創造に取り組んでいく。
「KEKが行っている研究を発信してほしいという要望を受けて、2010年からKEKキャラバンという取り組みを始めた。ウェブページなどでの広報は受け身になってしまう。今回の協定を基に、自分たちから前に出ていくという姿勢でさらにいろいろな発信をしていきたい」と鈴木厚人機構長。
「私自身、KEKの中にいたことがあるので、その研究内容の素晴らしさを知っているし、それを皆さんと共有したい。以前、東京大学原子核研究所(KEKの前身の一つ)があった街の科学館として、最先端の研究が私たちの文化の中にどのように関わっているかを、研究者と対話しながら伝えていく場をつくっていきたい」と同館・髙柳雄一館長
開館時間は9時30分~17時。休館日はホームページで確認できる。入館券は、大人=500円、子ども=200円など。