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西東京・多摩六都科学館でサイエンスカフェ-宇宙論第一人者が最新研究を解説

講演の様子

講演の様子

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 多摩六都科学館(西東京市芝久保町5、TEL 042-469-6100)で7月6日、「サイエンスカフェ宇宙 2014」が開催された。カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)と同館が主催。

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 この日のタイトルは「インフレーション理論、観測的実証への期待」。講師は、東大名誉教授で自然科学研究機構長の佐藤勝彦教授が務めた。

 今年3月、南極で宇宙の始まりに生じたとされる重力波の痕跡が観測され、宇宙が誕生初期に急膨張したという「インフレーション理論」を観測で裏付ける研究に注目が集まっている。宇宙は、誕生初期、超高温・超高密度の火の玉が爆発的に膨張する「ビッグバン」が起きたとされる。このビッグバンが発生した理由を説明したのが同理論で、佐藤教授らが1980年代初めに提唱した。

 今回の講演では、自身が提唱した同理論の基本的な解説に始まり、秋に公開が予定されている観測衛星「プランク」の最新データへの期待や、先日同館で講演した KEK (高エネルギー加速器研究機構)羽澄教授らの南米での観測などにも話が及んだ。

 今後の同理論の実証の見通しについても、「1年か 2年以内に裏付けとなる結果が得られるのでは」と期待を込める佐藤教授。「実証されればノーベル賞級の発見となり、この理論の第一人者である佐藤教授の受賞が期待される」と同館担当者。

 開館時間9時30分~17時。休館日はホームページで確認できる。入館券は、大人=500円、子ども=200円など。

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