牧野記念庭園記念館(練馬区東大泉6)で9月13日から、企画展「シダときのこ 牧野富太郎と川村清一」が開催される。
牧野富太郎博士は1940(昭和15)年、78歳の時に研究の集大成となる「牧野日本植物図鑑」を出版した植物学者。同図鑑の種子植物とシダ植物は牧野博士が執筆を担当。そのほかの項目は各専門家との共同編集という。
同展では、牧野博士が描いたシダの図と菌類各種を担当した菌類分類学者・川村清一が描いたきのこの図を展示する。
川村さんは約40年にわたり菌類を写生しながら研究成果をまとめ、図鑑として出版する予定だったが、印刷中の図鑑を戦災で焼失し、自身は実物の書籍を見ることなく1946(昭和21)年に亡くなった。同展では、川村さんが残した原図と校正刷りを基に出版した「原色日本菌類図鑑」を紹介し今回が初公開となる。
開館時間は9時30分~16時30分。火曜休館(祝日の場合は翌日)。入館無料。11月3日まで。