漫画家・松本零士さんがデザインを施した西武鉄道の「銀河鉄道999デザイン電車」が今年、運行終了することが分かった。
2009年5月より、主に西武池袋線で運行する同車両、練馬区民にも人気で親しまれていたが、同車両に使っている3000系の更新計画に伴い運行を終了することが決まった。SNSやブログでも同車両の運行終了を残念がる人も。終了時期は今年の12月で、具体的な日にちはまだ決まっていないという。
同車両は、松本さんと同社、練馬区などが共同で取り組んで誕生した。「子どもたちの夢に出てきそうな電車を走らせることで電車に乗る楽しみを発見・体験してもらうことや、アニメによる地域活性化のほか、環境に優しい電車に青く美しい地球の絵柄を施すことで地球環境保護への意識も高めてもらいたい」という松本さんの思いと、アニメ産業の振興とアニメの活用による地域活性化を目指す同区、沿線の魅力アップを図りたい同社の意向が合致し実現したもの。
車両には、同作のキャラクター、メーテルや鉄郎、車掌などがダイナミックにデザインされている。同社の黄色い電車の色を生かしてメーテルの髪を表現。先頭車両には車掌とメーテルが描かれており、上りと下りの表情が変わるなどデビュー当時もその派手なデザインが話題となった。
運行終了に伴う記念イベントは未定。同車両を間近で見られるイベントとしては、10月19日開催の「練馬まつり」に伴い豊島園駅構内で展示するほか、11月8日開催の「西武トレインフェスティバル2014 in 横瀬」(埼玉県秩父郡)で展示する。